第2回自然主義研究会:ギャラガー&ザハヴィ『現象学的な心』合評会

巷で噂の合評会、主催者アナウンスが出ましたのでこちらにも告知しておきます。



開催趣旨
20世紀初頭に強い相互影響を保ちながら成立した現象学分析哲学は、言語や論理、心といった共通のテーマを扱いつつも、全く違った発展の経路をたどってきた。クワイン以降、分析哲学の一部が自然主義に舵を切り、経験科学の成果を取り込んでいったのに対して、現象学の主流は、その基礎を築いたフッサールがとった反自然主義的立場を堅持している。ギャラガー&ザハヴィの『現象学的な心: 心の哲学と認知科学入門』(石原孝二他訳、勁草書房)は、近年著しく発展している心の科学(神経科学・心理学・認知科学)の成果を取り入れながら、分析的な心の哲学と対決し、新しい現象学を作ろうとする野心的な書物である。この合評会では、ギャラガー&ザハヴィが扱っている三つの分野、現象学心の哲学・心の科学、それぞれを専門とする研究者からのコメントを手掛かりに、参加者とともに議論することで、新しい現象学の可能性や射程を考えていきたい。
現象学的な心: 心の哲学と認知科学入門

現象学的な心: 心の哲学と認知科学入門


評者のひとり、吉田正俊さんの頁:

http://www.sal.tohoku.ac.jp/philosophy/blog/diary.cgi?no=62