2018-04-26 借りもの:ジオルジ『心理学における現象学的アプローチ』/ラングドリッジ『現象学的心理学への招待』 lect 現象学 図書館 瀬戸内哲学研究会講演準備。http://socinfo.g.hatena.ne.jp/contractio/20180526 心理学における現象学的アプローチ: 理論・歴史・方法・実践作者: アメデオジオルジ,Amedeo Giorgi,吉田章宏出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2013/09/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 現象学的心理学への招待: 理論から具体的技法まで作者: ダレンラングドリッジ,Darren Langdridge,田中彰吾,渡辺恒夫,植田嘉好子出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2016/07/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 日本の読者へのご挨拶 まえがき 第1章 概念的枠組み 自然科学としての心理学 心理学の科学に関連性のある、現象学の幾つかの側面 第2章 心理学的現象を研究するにあたっての質的視点 一般的歴史の概観 質的研究方略の歴史的事例 ウィリアム・ジェームズ エドワード・B・ティチェナー フレデリック・C・バートレット卿 ゴードン・オールポート ジャン・ピアジェ ロバート・コールズ 質的研究者たち 第3章 研究過程 第4章 科学的現象学的方法とその哲学的脈絡 現象学的原理の幾つか 人間科学の一視点、その素描 第5章 現象学的方法 哲学的現象学的方法 超越論的現象学的態度をとること 現象の本質の探究 本質の叙述 科学的現象学的方法 科学的心理学の基準に合致するための、哲学的方法の修正 他者たちからの叙述 現象学的還元[の態度]をとること 不変な心理学的意味を求める探究 一般的研究図式の人間科学的解釈 研究可能な問題 生活世界状況の類比物としての研究状況 自発的活動あるいは表現に同時発生する記録としての制御 この方法のステップ データ収集の局面 叙述の分析 この方法の具体的なステップ 第6章 方法の適用 嫉妬の経験(P1[女性]) 嫉妬の経験(P2) 嫉妬の経験(P1):AGの意味単位 嫉妬の経験(P2):AGの意味単位 P1とP2に対するAGの構造 P1の嫉妬の経験、BGの意味単位 P2の嫉妬の経験、BGの意味単位 P1とP2に対するBGの構造 これらの分析についての解説 心理学的なものの境界を明らかにする 形相的一般化 経験の構造 現象学的心理学的方法を用いた、現実の研究結果 やや長い訳者あとがき 1章 文脈の中の現象学的心理学 1.1 心理学における質的方法 1.2 現象学と現象学的心理学 1.3 本書の概観 2章 現象学の基礎 2.1 現象学とは何か 2.2 歴 史 2.3 志向性 2.4 経験されること(ノエマ)とそれが経験されるしかた(ノエシス) 2.5 エポケー(判断停止) 2.6 現象学的還元 2.7 想像的変更 2.8 本 質 3章 実存主義と現象学 3.1 実存主義の基本 3.2 マルティン・ハイデガー 3.3 後期実存主義者たち――サルトル、ボーヴォワール、メルロ=ポンティ 3.4 サルトル、選択することと実存の虚無性 3.5 メルロ=ポンティと身体的主体 4章 解釈学的転回 4.1 ハンス=ゲオルク・ガダマー 4.2 ポール・リクール 5章 現象学的心理学のさまざまな領域を区分けし概観する 5.1 現象学的心理学へのさまざまなアプローチ 5.2 研究の設計 5.3 標本抽出法 5.4 反射性 5.5 倫 理 5.6 データ収集1――インタビュー 5.7 データ収集2――書かれたもの 5.8 データ収集3――他のテクスト源および観察法 5.9 品質――研究への体系的なアプローチをとること 5.10 研究結果を書くことと伝達すること 5.11 現象学的研究におけるコンピュータの利用 6章 事象そのものへの接近――記述的現象学 6.1 データ収集 6.2 方 法 6.3 研究結果の提示 6.4 記述的現象学的分析――急性感染症の経験 6.5 シェフィールド学派の分析 7章 解釈と意味――IPA、解釈学的現象学、鋳型分析 7.1 データ収集 7.2 方 法 7.3 研究結果の提示 7.4 IPAの実践例――人間関係における不信の経験 7.5 解釈学的現象学 7.6 鋳型分析 8章 生活世界を物語る――批判的ナラティヴ分析 8.1 物語ることへの関心の拡大 8.2 データ収集 8.3 方法 8.4 研究結果の提示 8.5 研究事例――親になることについて若いゲイ男性が抱く期待 8.6 最後に 9章 鍵になる論点、論争、反論 9.1 既存の物の見方への挑戦 9.2 妥当性と現象学的研究 9.3 記述 対 解釈 9.4 ポストモダニズムと言語への転回 9.5 方法の成文化――多様化/統合、創造性、そして方法崇拝 9.6 現象学的心理学にはどんな未来があるか? 『現象学的心理学への招待』訳者解説