借りもの:米谷ほか編著(2001/2012)『行動科学への招待』/磯(2002)『他領域で学ぶ人のための行動科学入門』

11/27 まで。

左は「現代心理学のアプローチ」を冠した心理学教科書。

  • I部 人間関係・集団・文化における人間の振る舞いの特徴
  • II部 人間の生涯発達における変化とケア
  • III部 人間がどのような情報をどのように取り込み処理しているかという心的機構の基本部分

右側は医学生向けの心理学教科書。著者は心理学者で医学博士号も持っている。

行動科学への招待―現代心理学のアプローチ

行動科学への招待―現代心理学のアプローチ

asin:457120079X
他領域で学ぶ人のための行動科学入門

他領域で学ぶ人のための行動科学入門

  • まえがき
  • 序章 行動科学の世界・心理学の世界
I部 関係の中の私
  • プロローグ
  • 1章 青年期の心理と性格
  • 2章 対人行動
  • 3章 集団
  • 4章 異文化と自己
  • 5章 ヒューマンファクター──労働の心理学
  • I部エピローグ
II部 人の生涯をとらえる
  • プロローグ
  • 6章 きずなの発達
  • 7章 自己の形成と発達
  • 8章 現代女性のライフサイクルとライフコース
  • 9章 医療における人間関係
  • 10章 健康
  • II部エピローグ
III部 私を支える心のメカニズム
  • プロローグ
  • 11章 学習と学習支援
  • 12章 知覚
  • 13章 記憶
  • 14章 思考
  • 15章 疲労メンタルヘルスと現代の職場
  • III部エピローグ
終章 心理学・行動科学への招待
  • 行動科学:自己変革のための技法
  • 1. 行動科学とは
  • 2. 行動科学と医科学
  • 3. 学習心理学の発展
  • 4. 行動と健康の生物化学
  • 5. 行動科学の応用分野1:行動神経科
  • 6. 行動科学の応用分野2:行動療法
    • 1. 行動療法の発展に寄与した動物実験
      • 1. パブロフの研究
      • 2. ガントの研究
      • 3. リデルの研究
      • 4. マッサーマン、ウォルピの研究
      • 5. ソロモンたちの研究
    • 2. 自立訓練と脱感作
      • 1. リラクゼーションを得る方法
      • 2. 不安反応を消去する方法
        • a) 系統的脱感作
        • b)フラッディング法
    • 3. 負の練習
    • 4. オペラント技法
      • 1. 正の強化法
      • 2. 消去(負の罰)法
      • 3. 罰
  • 7. 行動科学の応用分野3:行動教育学
  • 8. コミュニケーション

磯(2002)『他領域で学ぶ人のための行動科学入門』

P. 9

 動物実験のもう一つの利点は、動物の「きもち」を動物に尋ねることが出来ない点である。人間を使って行われた研究の多くは、被験者に言語による報告を求める。つまり、被験者の主観を求めて、それを結果の説明の根拠にすることがある。動物実験では、動物の行動を測定するのだから、実験者は人間行動を説明する用語を使って動物の行動を説明することはできない。それゆえ、客観的、科学的な研究ができる。

なんじゃこりゃ。
この理屈が成り立つなら、本人に「きもち」を尋ねるのやめさえすれば 人間についても客観的な研究ができんじゃねーの。