いただきもの:植村玄輝(2017)『真理・存在・意識──フッサール『論理学研究』を読む』

ありがとうございます。
卒論から数えて15年くらいでしょうかね。永らくこの日を待ってたぜ。

  • 序論 003
  • 第1章 形而上学・学問論・記述的心理学:『論研』の背景 017
  • 第2章 論理学の性格をめぐる考察:『論研』第1巻(1) 047
    • 2.1 技術学としての論理学と心理主義
    • 2.2 心理主義批判の深化
    • 2.3 規範的な論理法則と記述的な論理法則
  • 第3章 学問論としての純粋論理学と哲学者の仕事:『論研』第1巻(2) 077
    • 3.1 学問論としての純粋論理学
    • 3.2 論理学の基本概念の解明:哲学者の第一の仕事
    • 3.3 客観的認識論の拡張:哲学者のもうひとつの仕事
    • 3.4 哲学者の二つの仕事とは結局のところ何か
  • 第4章 認識の現象学と客観的認識論:『論研』第2巻(1) 115
    • 4.1 概念の「起源」:ブレンターノのプログラムの継承
    • 4.2 哲学者の二つの仕事の区別
    • 4.3 現象学形而上学的中立性
    • 本章のまとめと本書の後半への展望
  • 第5章 認識の現象学――『論研』第2巻(2)
  • 第6章 客観的認識論――『論研』第2巻(3)
  • 第7章 客観的認識論の帰趨――『論研』第2巻(4)
  • 第8章 形而上学的中立性の問題――『論研』から「エルゼンハンス書評」へ
  • 結論 「突破口」から見えるもの

第1章 形而上学・学問論・記述的心理学――『論研』の背景

  • 『論研』の課題は学問論と記述心理学だよ。
    • フッサールが「認識論」という言葉のもとで何を考えていたのかを検討すると、この課題にたどり着くよ。

論研直前のフッサールの課題。

  • 問題1:客観的表象(無時間的)と体験(時間的)の関係
  • 問題2:客観的表象と対象の関係

問題1には「スペチエス」説が与えられた。問題2には答えられなかった。

第2章 論理学の性格をめぐる考察――『論研』第1巻(1)

まとめ:フッサール心理主義と反心理主義の双方を批判したよ。

  • 前者に対して:論理法則はアプリオリな規範だよ
  • 後者に対して:論理法則は本質的には記述的だよ

第3章 学問論としての純粋論理学と哲学者の仕事――『論研』第1巻(2)

まとめ:哲学者の二つの仕事

  • 課題1:明証的判断としての認識という体験を現象学的に分析し、それによって論理学の基本概念を解明すること
  • 課題2:客観的認識論の対象を命題間の根拠づけの領分を超えて拡張し、一般的な形式的認識論へと仕上げること