熊野純彦(2018)『マルクス 資本論の哲学』

新書なのに本格的。「哲学的側面を切り出してみました」というのではなく、ほんとに『資本論』を全体として解説しようとしている驚きの一冊。

  • まえがき
  • 第I章 価値形態論──形而上学とその批判
  • 第II章 貨幣と資本──均質空間と剰余の発生
  • 第III章 生産と流通──時間の変容と空間の再編
  • 第IV章 市場と均衡──近代科学とその批判
  • 第V章 利子と信用──時間のフェティシズム
  • 第VI章 交換と贈与──コミューン主義のゆくえ
  • あとがきにかえて──資本論研究の流れにことよせて