お買いもの:D.C.ペルツ & F.M.アンドリュース(1966→1971) 『創造の行動科学―科学技術者の業績と組織』

総特集:科学社会学 http://bit.ly/2020_Merton


1954-1960年にかけておこなわれたミシガン大学社会行動研究所による調査の報告。
『組織における科学者:研究開発のための生産的な雰囲気』


Scientists in Organizations: Productive Climates for Research and Development

ISBN:0471678309

  • 1 科学者を研究する
  • 2 自由性
  • 3 コミュニケーション
  • 4 多様性
  • 5 献身
  • 6 動機づけ
  • 7 満足
  • 8 類似性
  • 9 創造性
  • 10 年齢
  • 11 年齢と雰囲気
  • 12 調整度
  • 13 集団
  • 付録A 業績の評価
  • 付録B 科学的生産物の成果
  • 付録C 業績尺度の調整
  • 付録D 業績尺度間の相互関係
  • 付録E 仕事の段階と専門経歴の水準
  • 付録F 調査に使用した質問紙
  • 付録G 指数の構成
  • 付録H 部門の分類

引用

1 科学者を研究する

11 結論(全般的な印象)

  • イ)効果的な科学者とは、自己のアイディアによって自己志向化された人のことであり、自由を尊重する人のことである。しかも同時に、彼らは自己の方向づけに他人が口出しするのを容認する。すなわち、彼らは同僚と活発に交わる。
  • ロ)効果的な科学者は、「応用」の世界、もしくは「純粋科学」の世界のいずれかに、自己の活動範囲を制限するのではなく、両者の世界に関心を持つ。すなわち、彼の仕事には多様化の特色がある。
  • ハ)効果的な科学者は、興味や関心の点からみて、所属する組織体と完全に一致するものではない。彼らが個人的に楽しんでいる事柄は、組織構造の中で彼らが進歩することに、かならずしも役立たない。
  • ニ)効果的な科学者は、彼らの同僚とまったく同じ種類の事柄によって動機づけられる傾向がある。反面、同時に自己の仕事にアプローチするやり方や戦略の手段において、同僚とまったく異なる。
  • ホ)老年の効果的な科学者は、相互に活発に交わり、互いに同僚として好意を抱くが、ある感情的な距離にお互いに離れて立ち、技術的戦略の点で意見が食い違うことをなんとも感じない。

参照文献