1990-01-23から1日間の記事一覧

八章「進化」VIII 進化のゼマンティク

p.650 … 真理論は、進化論の文脈のなかで読みなおせば、そのつどただ一つの進化メカニズムを それだけが問題であるかのように 表現しているに過ぎない。 真理は最終的に知覚の報告(プロトコル命題)の解釈に還元できるという「論理実証主義」の考え方は、変…

八章「進化」VII 全体社会と科学の共進化

八章「進化」VI 文字と印刷

「プロジェクト」 pp.645-646 科学に固有のテクスト生産については、これまでほとんど顧みられてこなかったもう一つの印刷の副次効果が重要である。それは、書物や論文の出版という目的を持った、プロジェクト形式による研究の区切りの可能性、複雑で完了で…

八章「進化」V 知識のエコロジー

八章「進化」IV 安定化

選択と安定化の分化 p.631-632 よく発達した科学の専門分野では、さまざまな出版形態が用意されることによって、この選択と安定化の差異は 出版物というメディアのなかに複写される。選択は、研究論文、学会報告論文、雑誌論文の形態をとって成功する。だが…

八章「進化」III 選択

出版。プログラム(理論と方法)。「プロジェクト」。p.620 変異は、選択にさらされるためには、出版されなければならない。 p.622 進化的選択は、古い知識あるいは新しい知識に真ないし非真という象徴が貼り付けられることによって遂行される。 変異と選択…

八章「進化」II 変異

p.615-、 生物学的な進化論が、適当な偶然の変異が規則的に頻発することを説明するのに、突然変異だけでは間に合わず、さらに両性生殖にも訴えるように、社会文化的進化の一般理論も知識進化の固有理論も、形態生成のために必要な偶然が頻発し、いわば事前に…

八章「進化」I 基礎概念の確認と進化論-システム論のコンタクトポイントの概観

(n)は段落番号。 (01) 特にポパーとクーン以来、「科学的知識の基礎づけ」から「科学的知識の成長や構造変動」への関心の移行がみられるよ。でも、認識論にも歴史的意味論にも対応できるような理論はまだ登場していないよ。 (02) 19世紀末の進化論的認識論の…

ルーマン『社会の科学』第八章「進化」

isbn:4588009281 [11] I 基礎概念(変異/選択/安定化)の確認と進化論-システム論のコンタクトポイントの概観 [12] II 変異 (システム要素): 偶然 [09] III 選択 (システム構造): [07] IV 安定化(システム): 冗長性 [04] V 知識のエコロジー: イ…