おいみなさん。告知再度。
3時間で4人そろえちゃうと喋る時間あんまないよね。まぁいいか。
新しい質的探究研究会06年第1回研究会合のお知らせですよ。
プログラム
1.話題提供(13:00‐14:00)[司会:山本功]
- 杉浦郁子「戦後日本の一般雑誌における「レズビアン」表象の変遷──「オナベ」の分節プロセスを中心に──」
- 要旨: 本報告は、戦後日本で発行された一般向けの雑誌記事の言説を分析し、「レズビアン」に与えられてきた意味の変容を明らかにするものである。「レズビアン」というカテゴリーは、1960年代に一般雑誌に登場する。それは「男性化した女性」と「女性と性行為をする女性」をともに指す人称カテゴリーであった。男性化した女性は「オナベ」と呼ばれており、「オナベ」は「レズビアンのタチ」と同義であったが、次第に「オナベのレズビアン」と「オナベ以外のレズビアン」の区別が鮮明になっていき、90年代前半に「オナベ」の「レズビアン」からの分節が果たされる。この分節のプロセスを中心に、「レズビアン」の表象、語法、メンバーシップの変化を辿っていく。
2.テーマセッション「歴史・言説・構築」(14:30‐17:30)[司会:酒井泰斗+苫米地伸]
- <セッションの狙い> 歴史的研究における言説分析や構築主義アプローチは、固有の困難を抱えているという議論がある。現在の歴史論や物語論など、従来の歴史学の実証主義への方法的批判や反省が、そうした議論の糸口になったが、そうした認識にはどれだけの根拠があり、またそうした認識からどのような調査研究の可能性が導かれるのか。今回のセッションでは、『「社会」への知/現代社会学の理論と方法〈下〉経験知の現在』(盛山和夫他編、勁草書房)所収の赤川論文と中河論文の方法論上の“食い違い”をめぐる対話(もしくはバトル?)を出発点にして、物語論やエスノメソドロジーといった視点からのコメントも得つつ、歴史構築主義のエンピリカルな探究をどのようにしたら健全に進めていけるのかを考えたい。(文責:中河)
■追記事項
■基本文献:
- 作者: 盛山和夫,野宮大志郎,土場学,織田輝哉
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2005/08/01
- メディア: 単行本
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