日社報告への批判的コメントを聞いていて、どうやら我々の報告趣旨を「解釈枠-の-確定性」を主張するものだと受け取るひとがいる(!)らしいことがわかった。
(中略)
社会って複雑だな。
ので、ちょっとこれを再読。
- 作者: 大屋雄裕
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
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- はじめに
- 第1章 「法解釈」とは何か
- 1.1 問題の所在
- 1.2 法的判断モデル
- 1.3 法的判断モデルへの批判
- 1.3.1 法解釈論争
- 1.3.1.1 問題提起とその整理
- 1.3.1.2 通説的整理への疑問
- 1.3.2 法的判断は必然的か?: 三つの挑戦
- 1.4 法的判断の定位
- 1.4.1 法的判断の領域
- 1.4.2 井上達夫の法命題概念
- 1.4.2.1 法命題の定位
- 1.4.2.2 ウィトゲンシュタインの「石工の言語」
- 1.4.2.3 遂行分析による批判
ふつう、コミュニケーションにおいて、「解釈」が働く余地などあまりないわけでして。「解釈」というのはそれ自体特別な活動なのですよ。だから、コミュニケーションに照準した我々の議論は「解釈枠」に対する批判とはほぼ完全にすれ違います。だって争点を構成しないんですから。