涜書:大屋『法解釈の言語哲学』

日社報告への批判的コメントを聞いていて、どうやら我々の報告趣旨を「解釈枠-の-確定性」を主張するものだと受け取るひとがいる(!)らしいことがわかった。

(中略)
社会って複雑だな。


ので、ちょっとこれを再読。

法解釈の言語哲学―クリプキから根元的規約主義へ

法解釈の言語哲学―クリプキから根元的規約主義へ

  • はじめに
  • 第1章 「法解釈」とは何か
    • 1.1 問題の所在
    • 1.2 法的判断モデル
    • 1.3 法的判断モデルへの批判
      • 1.3.1 法解釈論争
      • 1.3.1.1 問題提起とその整理
      • 1.3.1.2 通説的整理への疑問
      • 1.3.2 法的判断は必然的か?: 三つの挑戦
    • 1.4 法的判断の定位


ふつう、コミュニケーションにおいて、「解釈」が働く余地などあまりないわけでして。「解釈」というのはそれ自体特別な活動なのですよ。だから、コミュニケーションに照準した我々の議論は「解釈枠」に対する批判とはほぼ完全にすれ違います。だって争点を構成しないんですから。