サックス&シェグロフ「会話で誰かに触れるときの二つのナニ」

夕食。俺がエスノメソドロジー基本文献を地味に勉強するスレ。

  • Harvey Sacks and Emanuel A. Schegloff (1979)
    Two Preferences in the Organization of Reference to Persons in Conversation and Their Interaction
    in George Psathas (eds), Everyday Language

1周目。


■シェグロフ頒布会:http://www.sscnet.ucla.edu/soc/faculty/schegloff/pubs/index.php
サウンドクリップ付き。(聞いてないけど聞いた。便利だな。

でもコピペはできない。


執筆は1973とのこと。

要約(の大意)

会話で誰かに言及する とき[occasion] に、次の二つの選好があることを論じるよ。

  1. minimization: use of a single references
  2. recipient design: the preference for "recognitionals"[=name]

シーケンスのなかで参与者によって try-makers* が使われていて・しかも成功しているということは、他人への言及には選好構造があるということを意味するよ。つまりそれは、会話の中で生じる特定の問題について、選好される解がある、ということだよ。

* 会話中のちょっとした休止。

このネタ、串田本isbn:4790712281 のどこかに紹介があった気がするなぁ。

名前でもって誰かに言及するとき、相手が知ってる名前を指示のために使う場合もあるけど、相手が知らない名前をなんかの前フリのために使うこともあるよね(で、両者は使い方が違うよね)、とかいうの。


■こちらでトランスクリプトの作り方をお勉強できます: