ゆるふわモテメタ

Contemporary Debates in Metaphysics (Contemporary Debates in Philosophy)

Contemporary Debates in Metaphysics (Contemporary Debates in Philosophy)

前回参加できなかった一章前半論文のレジュメ。
および一章後半論文をぱらぱらと。


あとコメント欄で教えていただいた PSEの「形而上学」項目(by ヴァン・インヴァーゲン)再訪。これはわかりやすくて よいまとめですね。

ところで。「ハイデガーにおける論理学と形而上学?」エントリを書いた時に、指摘しようかと思っ(たけど書かなかっ)たことだけど、「形而上学史」において、「イギリス経験論」の扱いが微妙なものになるのは──インヴァーゲンのこの項目でも 実際にそうであるように──ある意味当然だと思う。

だって彼らは、認識論的問題設定を武器に、「スコラ的形而上学」を排撃しながら登場したんだからね!

他方、「イギリス経験論」が、「形而上学の問題史」において、問題に応じて取扱を受けることもある、というのもまた当然のこと。

実際、ハイデガーもそうしているわけだ。これはちょっとだけ書いたが、参照したあの箇所ではコプラについての学説史を検討している。

「何が扱われているのか/何が問われているのか」を一顧だにもせずに、ハイデガーはイギリス経験論を一顧だにしていない」などと評するのは まったくおかしなことなのでありますよ。