追記2(2010-07-15)

単著ご出版とのこと。おめでとうございます。

目次

  • 序 章
  • 第二章 カントと有機体論 明るい理性に照らされる有機
    • 第一節『判断力批判』前史
      • 一 「有機体」organismの語源と概念史 
      • 二 啓蒙主義とカントと有機体 
      • 三 ニュートンによる世界の一元化 
      • 四 哲学の解放と課題 
      • 五 「力」とは何か 
      • 六 カントの批判哲学 
    • 第二節 カントの批判哲学体系と有機体論
  • 第三章 ヘーゲル精神現象学』の有機体論 暗い理性の見出す有機
    • 第一節 『精神現象学』のポジション
      • 一 『精神現象学』とはどういう書物か 
      • 二 否定的なもの 
      • 三 完成されなかった体系 
      • 四 『精神現象学』の成り立ち 
      • 五 重層性と四次元 
      • 六 循環か螺旋か 
      • 七 「ロマン主義」と「形而上学」 
      • 八 「自然」の断念 
      • 九 「自然」と「精神」のちがいとは何か 
      • 一〇 具体的な普遍がf?r sichになるのは何処においてか 
      • 一一 『精神現象学』の有機体論へ 
    • 第二節 『精神現象学』における「有機的なもの」
      • 一 『精神現象学有機体論の批判性 
      • 二 転回点としての「有機的なものの観察」 
      • 三 「有機的なものの観察」の論理 
      • 四 自己を物とする理性、行為する理性 
      • 五 事そのもの 
    • 第三節 「地」のエレメントとヘーゲル哲学のベクトル
      • 一 過程をもたらすものとしての否定性 
      • 二 「普遍的な個体性」の導入 
      • 三 「有機的なもの」と「普遍的な個体性」 
      • 四 人倫的実体へ 
      • 五 「地」の暴力 
      • 六 「地」のエレメントのその後? 地霊と神々のおきて 
      • 七 「地」のエレメントのその後? フリー・メイソンリーと錬金術と大地 
      • 八 社会哲学と有機体 
      • 九 反自然的ロマン主義と社会哲学 
      • 一〇 自然の有機体、社会の有機体 
  • 第四章 「地」のエレメントをめぐって 「意識ならざるもの」への接近
    • 第一節『精神現象学』以後
      • 一 有機体とプロセス 
      • 二 フェイズ?・意識とシステム(社会科学における有機体モデル) 
      • 三 フェイズ?・個体の重層性(自然科学における有機体モデル) 
      • 四 フェイズ?・日本における「生命」概念 
      • 五 フェイズ0・現象としての有機体(ヘーゲル有機体論) 
    • 第二節 仮 説
      • 一 「地」のエレメントとは何か? 
      • 二 「同化」(assimilation)の次元 
      • 三 マルクス「パリ手稿」の思想 
      • 四 史的唯物論=「人間的自然」からの離反 
      • 五 空白としての中心 
      • 六 結論としての仮説 
  • 終 章

1970年生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒、同大学院社会科学研究科博士後期課程(地球社会論専攻)修了。学術博士(早稲田大学)。早稲田大学社会科学部助手、同法学部非常勤講師、同社会科学部助教を経て2010年度フルブライト研究員/シカゴ大学客員研究員。専門は哲学、倫理学。とくにドイツ観念論

おもな著作:

http://www.shahyo.com/mokuroku/consciousnes/philosophy/ISBN978-4-7845-0899-0.php