涜書:ラドナー『社会科学の哲学』

ヘッセがむつかしいので逃避。
60年代半ばに出版された「Foundations of Philosophy Series」の一冊。シリーズ他書の担当をみるとそうそうたるメンバー。というか、学部生時代にほぼみんな読んだなこれ。
邦訳シリーズタイトルは「哲学の世界」。翻訳刊行1967年。訳者は塩原御大。いみじい。


訳者あとがきにて(若き)塩原御大曰く

[ラドナーが本書で行ったような]ヴェーバーの『社会科学方法論』だけの批判ではなくて、彼が実際に手がけた比較歴史社会学の方法そのものを検討して、その「論理構造」を批判することを科学哲学者に期待してみたい。

ごもっとも。

社会科学の哲学 (1968年) (哲学の世界〈8〉)

社会科学の哲学 (1968年) (哲学の世界〈8〉)

  • 1 序論
    • 1. 社会科学の哲学の性格と範囲
    • 2. 「社会科学」に関する簡単なノート
    • 3. 若干の作業上の区別
  • 2 社会理論の構成
    • 4. 科学における理論
    • 5. 概念導入の論理
    • 6. モデル
    • 7. 定義図式および分析的概念図式
    • 8. 分類図式と類型
    • 9.体系化と単純性
    • 10. 部分形式化
  • 3 理論的定式化の用法と客観性
    • 11. 理念型と理念化
    • 12. 説明的および予測的体系化、合理的先見および合理的背見
  • 4 社会科学の客観性
  • 5 目的論的探求における機能主義と他の諸問題