「非EM者による エスノメソドロジー研究の検討を伺う」ことを趣旨とした 社会学研究互助会ですが、次回から、それと並行して
- 『概念分析の社会学 ─ 社会的経験と人間の科学』や『エスノメソドロジー―人びとの実践から学ぶ (ワードマップ)』などから(も)示唆を受けておこなわれた研究の検討
を趣旨とするアネックス企画をはじめます。
第一回目は加島卓さんの博論です。要参加申込。
この論考は出版を予定していますので、研究会のほうも「出版準備検討会」としてリライト作業に貢献することを主たる目的とします。
加島 卓(2012)「〈広告制作者〉の歴史社会学」出版準備検討会
|
|
参加申込み
※参加希望者は 主催者宛てに 下記4点を記したメールをお送りください(7/30締切)。
- 1)氏名
- 2)所属と専攻あるいは関心
- 3)自己紹介
- 4)懇親会参加希望の有無
※件名を「「〈広告制作者〉の歴史社会学」出版準備検討会参加希望」と記してください。
評者・執筆者プロフィール
加島 卓 (東海大学文学部広報メディア学科/メディア論、歴史社会学)
- 広告クリエイターを経て、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。東京大学大学院情報学環助教を経て、現職。武蔵野美術大学芸術文化学科ほかで非常勤講師も。専門はメディア論、社会学、広告史・デザイン史。修士の時には職場のフィールドワーク(仕事のなかの学習や理解)などに関心があったのですが、対象に適した記述を検討した結果、思想史的な修論を書きました。博士の時に知識社会学、言説分析、概念分析などに多くのヒントを頂きながら、博論をなんとか仕上げました。歴史をデータにした社会学的な記述に関心があります。
-
- 南後由和+加島卓(編)『文化人とは何か?』東京書籍、2010年 ISBN:4487804272
- 「美大論」+「ユーザーフレンドリーな情報デザイン」(遠藤知巳(編)『フラット・カルチャー』ISBN:4796702989)
- 「若者にとって〈感覚〉とは何か?」『年報社会学論集』第22号、2009年 ほか
石井 幸夫 (早稲田大学他教員)
竹中 朗 (武蔵野人文資源研究所所長、東急BEセミナー講師等)
- 国書刊行会にて編集担当した書籍に、
- 『明治デザインの誕生──調査研究報告書「温知図録」』ISBN:4336039291
- 『明治・大正図案集の研究──近代にいかされた江戸のデザイン』ISBN:4336046263
- 『大正レトロ・昭和モダン 広告ポスターの世界』ISBN:4336048355
- 『復刻版 NIPPON』ISBN:4336043892
- 『「帝国」と美術──1930年代日本の対外美術戦略』ISBN:4336051194
- 『1950年代日本のグラフィックデザイン──デザイナー誕生』ISBN:4336050759
- 『幻のモダニスト 写真家・堀野正雄の世界』ISBN:4336054762
など。
野上 元 (筑波大学教員/歴史社会学)
- 専門は「歴史社会学」そして「歴史の社会学」です。両者がどう違うのか(違うべきか)はよく分かっていませんが、社会学的思考のなかに(歴史学のそれとは違うかたちでよいはずの)「歴史」を考える場を作ろうとして四苦八苦しています。そのための仮のフィールドとしては、戦争史・軍事社会学、近現代日本社会史、戦後思想史あたりです。
- 『カルチュラル・ポリティクス1960/70』ISBN:4796702695 せりか書房、2005年(北田暁大・水溜真由美と共編)
- 『戦争体験の社会学』ISBN:4335551088 弘文堂、2006年
- 『戦争社会学ブックガイド』ISBN:4422300423 創元社、2012年(福間良明と共編)
山本 貴光 (文筆家、ゲーム作家)
- コーエーで10年ほどプログラマー/企画者を務めた後、フリーランス。お声がかかると専門学校、大学/大学院で非常勤講師も。
- 関心領域は、学術史とゲームデザインです。目下は西周「百学連環」の精読や、各種領域の文章を題材に、その文体を味わう試論などに取り組んでいます(下記連載)。
- 単著に『デバッグではじめるCプログラミング』ISBN:4798114197、 『コンピュータのひみつ』ISBN:4255005443
- 共著に『心脳問題』ISBN:4255002770、『問題がモンダイなのだ』ISBN:4480687521、『ゲームの教科書』ISBN:4480688021
- 訳書にサール『MiND』ISBN:4255003254、ジマーマン&サレン『ルールズ・オブ・プレイ』ISBN:4797334053
- 連載に「文体百般」(『考える人』新潮社)、「「百学連環」を読む」(三省堂ワードワイズ・ウェブ)
hatena / twitter : id:yakumoizuru @yakumoizuru