いただきもの:平子ほか編(2016)『危機に対峙する思考』/『N:ナラティヴとケア6』

執筆者のひとり、前田さんに頂きました。ありがとうございます。退官記念論文集ですな。
612頁3200円。
前者の第3章には、前田さんが『概念分析の社会学2: 実践の社会的論理』の「方法論編」に相当する下記論考を載せています。

前田泰樹「人間の科学の諸概念に対する社会学的概念分析」
  • 1 常識的概念と専門的概念
  • 2 遺伝性疾患と家族
  • 3 遺伝学的シティズン・シップ
  • 4 概念分析としての社会学へ向けて
危機に対峙する思考

危機に対峙する思考

  • 作者: 平子友長,橋本直人,佐山圭司,鈴木宗徳,景井充,筒井淳也,磯直樹,前田泰樹,大河内泰樹,村田憲郎,南孝典,菊谷和宏,杉本隆司,田中秀生,上杉敬子,小谷英生,中村美智太郎,高安啓介,白井亜希子,福島知己,荒川敏彦,佐々木隆治,阿部里加,水野邦彦,名和賢美,赤石憲昭
  • 出版社/メーカー: 梓出版社
  • 発売日: 2016/01/25
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (4件) を見る
N:ナラティヴとケア 第6号――ナラティヴの臨床社会学

N:ナラティヴとケア 第6号――ナラティヴの臨床社会学

  • 作者: 野口 裕二,鈴木 智之,伊藤 智樹,中村 英代,西村 ユミ,三井 さよ,出口 泰靖,西倉 実季,井口 高志,鷹田 佳典,矢原 隆行,前田 泰樹,浦野 茂
  • 出版社/メーカー: 遠見書房
  • 発売日: 2015/01/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (4件) を見る
第一部 問題としての認識と方法
  • 第一部の概要 (橋本直人)
  • 第一章 因果推論の限界についての社会学的検討 (筒井淳也)
  • 第二章 「中範囲の理論」以後の社会学的認識 (磯 直樹)
  • 第三章 人間の科学の諸概念に対する社会学的概念分析 (前田泰樹)
  • 第四章 知識の社会性と科学的認識 (大河内泰樹)
  • 第五章 フッサールと知識の哲学 (村田憲郎)
  • 第六章 フッサール現象学における「危機」と「哲学」 (南 孝典)
  • 第七章 ウェーバーはなぜ「社会学」者になったのか (橋本直人)
  • 第八章 世俗の祈りとしての実証科学 (菊谷和宏)
  • 第九章 震災と社会学 (杉本隆司)
第二部 理性の光と影 啓蒙主義とその批判
  • 第二部の概要 (佐山圭司)
  • 第一章 政治体とルソー的〈中間〉 (田中秀生)
  • 第二章 十八世紀ドイツの寛容論にみる理性への信頼 (上杉敬子)
  • 第三章 クリスティアン・ガルヴェと観察の論理 (小谷英生)
  • 第四章 「信」への「死の跳躍」 (佐山圭司)
  • 第五章 近代における公共性の原理 (中村美智太郎)
第三部 批判的思考の生成する場
  • 第三部の概要 (鈴木宗徳)
  • 第一章 建築における批判的地域主義 (高安啓介)
  • 第二章 戦略としてのアレゴリー (白井亜希子)
  • 第三章 シャルル・フーリエにおける旅行記的イメージの利用 (福島知己)
  • 第四章 『儒教道教』における神義論問題のゆくえ (荒川敏彦)
  • 第五章 自らを劣っていると認識させることについて (鈴木宗徳)
  • 第六章 新自由主義をいかに批判すべきか (佐々木隆治)
  • 第七章 この世界を批判する主体はいかにして成り立つか (阿部里加)
第四部 民主主義と日本社会への視座
  • 第四部の概要 (景井充)
  • 第一章 戦前日本マルクス主義哲学の遺産とそのアクチュアリティ (平子友長)
  • 第二章 敗戦後日本・解放後朝鮮の社会意識形成 (水野邦彦)
  • 第三章 「危機」の根源へ (景井充) 
  • 第四章 ギリシア・ローマの弁論術を受け継ぐ市民教育の可能性 (名和賢美)
  • 第五章 丸山眞男の民主主義論の再検討 (赤石憲昭)
付録 研究・教育をふり返って
  • 研究の回顧と反省 (平子友長)
  • 「出口のない迷路」を生きる (佐山圭司)
  • あとがき (鈴木宗徳)
  • 平子友長先生 履歴および研究業績
http://www.azusa-syuppan.co.jp/2016/04/06/%E5%8D%B1%E6%A9%9F%E3%81%AB%E5%AF%BE%E5%B3%99%E3%81%99%E3%82%8B%E6%80%9D%E8%80%83/
  • 野口裕二「特集にあたって──ナラティヴの臨床社会学:その視点と論点」
  • 野口裕二鈴木智之・伊藤智樹・中村英代・西村ユミ
  • 鈴木智之「病いの『経験』とその『語り』──遡及的で非対称的な共同的解釈実践としてのナラティヴ・アプローチ」
  • 伊藤智樹「ピア・サポートとナラティヴ・アプローチ──方法論的観点から」
  • 中村英代「誰も責めないスタンスに立ちつつ,問題の所在を探りあてる──摂食障害・薬物依存へのナラティヴ・アプローチ」
  • 三井さよ「支援者があえて『ものがたる』ということ──知的・発達障害当事者への地域生活支援から」
  • 出口泰靖「わたしは『語り』に出合えているか──本人による『認知症体験の語り』のゆくえ」
  • 西倉実季「ライフストーリー研究における対話──それは誰と誰のあいだの対話なのか?」
  • 井口高志「認知症の人の『思い』と支援実践──語りと現実との関係から問い直す臨床社会学
  • 鷹田佳典「ナラティヴ・アプローチにおける認識論の問題──小児がん患者家族の物語に関する研究から」
  • 矢原隆行「コンテクストに風を通す──リフレクティング・プロセスとオープン・ダイアローグ」
  • 前田泰樹「物語を語り直す──遺伝子疾患としての多発性嚢胞腎」
  • 浦野 茂・綾屋紗月・青野 楓・喜多ことこ・早乙女ミナリ・陽月トウコ・水谷みつる・熊谷晋一郎「言いっぱなし聞きっぱなし──自閉スペクトラム症当事者による当事者研究における物語り」
  • 前原和明「企業への就労支援制度の提案場面におけるアプローチ方法についての構造仮説継承型事例研究」
http://tomishobo.com/catalog/ca84.html