2016-04-09 いただきもの:平子ほか編(2016)『危機に対峙する思考』/『N:ナラティヴとケア6』 rec 執筆者のひとり、前田さんに頂きました。ありがとうございます。退官記念論文集ですな。 612頁3200円。 前者の第3章には、前田さんが『概念分析の社会学2: 実践の社会的論理』の「方法論編」に相当する下記論考を載せています。 前田泰樹「人間の科学の諸概念に対する社会学的概念分析」 1 常識的概念と専門的概念 2 遺伝性疾患と家族 3 遺伝学的シティズン・シップ 4 概念分析としての社会学へ向けて 危機に対峙する思考作者: 平子友長,橋本直人,佐山圭司,鈴木宗徳,景井充,筒井淳也,磯直樹,前田泰樹,大河内泰樹,村田憲郎,南孝典,菊谷和宏,杉本隆司,田中秀生,上杉敬子,小谷英生,中村美智太郎,高安啓介,白井亜希子,福島知己,荒川敏彦,佐々木隆治,阿部里加,水野邦彦,名和賢美,赤石憲昭出版社/メーカー: 梓出版社発売日: 2016/01/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る N:ナラティヴとケア 第6号――ナラティヴの臨床社会学作者: 野口 裕二,鈴木 智之,伊藤 智樹,中村 英代,西村 ユミ,三井 さよ,出口 泰靖,西倉 実季,井口 高志,鷹田 佳典,矢原 隆行,前田 泰樹,浦野 茂出版社/メーカー: 遠見書房発売日: 2015/01/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る はじめに(橋本直人) 第一部 問題としての認識と方法 第一部の概要 (橋本直人) 第一章 因果推論の限界についての社会学的検討 (筒井淳也) 第二章 「中範囲の理論」以後の社会学的認識 (磯 直樹) 第三章 人間の科学の諸概念に対する社会学的概念分析 (前田泰樹) 第四章 知識の社会性と科学的認識 (大河内泰樹) 第五章 フッサールと知識の哲学 (村田憲郎) 第六章 フッサール現象学における「危機」と「哲学」 (南 孝典) 第七章 ウェーバーはなぜ「社会学」者になったのか (橋本直人) 第八章 世俗の祈りとしての実証科学 (菊谷和宏) 第九章 震災と社会学 (杉本隆司) 第二部 理性の光と影 啓蒙主義とその批判 第二部の概要 (佐山圭司) 第一章 政治体とルソー的〈中間〉 (田中秀生) 第二章 十八世紀ドイツの寛容論にみる理性への信頼 (上杉敬子) 第三章 クリスティアン・ガルヴェと観察の論理 (小谷英生) 第四章 「信」への「死の跳躍」 (佐山圭司) 第五章 近代における公共性の原理 (中村美智太郎) 第三部 批判的思考の生成する場 第三部の概要 (鈴木宗徳) 第一章 建築における批判的地域主義 (高安啓介) 第二章 戦略としてのアレゴリー (白井亜希子) 第三章 シャルル・フーリエにおける旅行記的イメージの利用 (福島知己) 第四章 『儒教と道教』における神義論問題のゆくえ (荒川敏彦) 第五章 自らを劣っていると認識させることについて (鈴木宗徳) 第六章 新自由主義をいかに批判すべきか (佐々木隆治) 第七章 この世界を批判する主体はいかにして成り立つか (阿部里加) 第四部 民主主義と日本社会への視座 第四部の概要 (景井充) 第一章 戦前日本マルクス主義哲学の遺産とそのアクチュアリティ (平子友長) 第二章 敗戦後日本・解放後朝鮮の社会意識形成 (水野邦彦) 第三章 「危機」の根源へ (景井充) 第四章 ギリシア・ローマの弁論術を受け継ぐ市民教育の可能性 (名和賢美) 第五章 丸山眞男の民主主義論の再検討 (赤石憲昭) 付録 研究・教育をふり返って 研究の回顧と反省 (平子友長) 「出口のない迷路」を生きる (佐山圭司) あとがき (鈴木宗徳) 平子友長先生 履歴および研究業績 http://www.azusa-syuppan.co.jp/2016/04/06/%E5%8D%B1%E6%A9%9F%E3%81%AB%E5%AF%BE%E5%B3%99%E3%81%99%E3%82%8B%E6%80%9D%E8%80%83/ 野口裕二「特集にあたって──ナラティヴの臨床社会学:その視点と論点」 野口裕二・鈴木智之・伊藤智樹・中村英代・西村ユミ 鈴木智之「病いの『経験』とその『語り』──遡及的で非対称的な共同的解釈実践としてのナラティヴ・アプローチ」 伊藤智樹「ピア・サポートとナラティヴ・アプローチ──方法論的観点から」 中村英代「誰も責めないスタンスに立ちつつ,問題の所在を探りあてる──摂食障害・薬物依存へのナラティヴ・アプローチ」 三井さよ「支援者があえて『ものがたる』ということ──知的・発達障害当事者への地域生活支援から」 出口泰靖「わたしは『語り』に出合えているか──本人による『認知症体験の語り』のゆくえ」 西倉実季「ライフストーリー研究における対話──それは誰と誰のあいだの対話なのか?」 井口高志「認知症の人の『思い』と支援実践──語りと現実との関係から問い直す臨床社会学」 鷹田佳典「ナラティヴ・アプローチにおける認識論の問題──小児がん患者家族の物語に関する研究から」 矢原隆行「コンテクストに風を通す──リフレクティング・プロセスとオープン・ダイアローグ」 前田泰樹「物語を語り直す──遺伝子疾患としての多発性嚢胞腎」 浦野 茂・綾屋紗月・青野 楓・喜多ことこ・早乙女ミナリ・陽月トウコ・水谷みつる・熊谷晋一郎「言いっぱなし聞きっぱなし──自閉スペクトラム症当事者による当事者研究における物語り」 前原和明「企業への就労支援制度の提案場面におけるアプローチ方法についての構造仮説継承型事例研究」 http://tomishobo.com/catalog/ca84.html