II システムとしての討議

ハバーマスのいう「討議」によって実際に生じるのは、「頻繁なる会議参加による社会化」だよねー(大意)

この社会化の過程のなかで ある者はより多く、他の者はより少なく、討論に適した諸特性と諸能力の組み合わせ形式に自己を形づくることに成功する。──諦念と器用さ。簡潔で機知に富んだ話しぶりと待ちの能力。システムの要請や極端な一面性の危険に対する感覚。そしてときたまの個人的アンガージュマンの姿勢(しかし傷つくまでには至らない)のごった煮の人物。