1-3 リスク/安全、リスク/危険

  • 09段落目[34]「とはいえ以上で、リスクという概念の、作動の中での使用の前提条件が十分に明らかになっているわけではない。」
    • ここでやっている作業は「概念使用の前提条件を明らかにすること」だ、ということ。
  • 〈危険〉概念は 14段落で導入されている。ここ以降が節の主要部。
    • 〈リスク/危険〉という区別がここで導入される。
  • 実質的な議論は 16から始まるので、検討すべきは 16から23にかけて の8段落。
    • 19と20 は帰属概念の導入のために使われている。
    • 22の冒頭で「最後にもう一度、リスク/安全という形式とリスク/危険という形式の二つを比較してみると、」と言ってるから、実質的な議論は21まで。
      • →したがって、この節のコアは 21段落。
  • 21段落のコアテーゼ: 「われわれをリスクというテーマへと導いている問題は、それゆえ内容的次元に存在しているのではない。むしろ、これから詳しく見ていくとおり、問題は時間的次元と社会的次元の関係にある。」
    • つまり一章で問われていたのは「我々をリスクというテーマへと導く問題とはどのようなものか」ということ。
    • これに対する答え上掲コアテーゼ。そしてこれが二章(未来)と三章(時間拘束)の参照問題になっている。