序文

本書の基本問題は、人びとは「ノーマルであることからの逸脱や事故や予期せぬ出来事などを どのように説明し処理しているか」。

  • 「むしろ今日的なケースについては、人間ないし組織、つまり決定こそが、こういった出来事を引き起こす原因として同定されているといった説明の方が有望であろう。だからこそ[組織や、そこで下された決定に]反対の立場をとることが意味を持つ。」
つまり、「決定」という術語は、「コンフリクトが生じるときに、そこで──そうしたコンフリクトを成立させるのに必要な──資源となっているのは何か」という問いに対する答えの位置にある。
  • こうした社会学的議論は「徹底してノーマルで納得のいくリアリティを背景にして[それとのコントラストにおいて]みることで可能となる」
  • 「ノーマルであるとはどの様なことなのか」ということが
  • 災いのゼマンティクを用いて
  • 社会の側で
  • 反省されている
ということ。この事態の把握がこの本の課題。