お買いもの:ルピア&マカビンズ『民主制のディレンマ』

(サブ)タイトル買い。

民主制のディレンマ―市民は知る必要のあることを学習できるか?

民主制のディレンマ―市民は知る必要のあることを学習できるか?

 投票者は政治についての単純な質問に答えられない。議員は立法の細部について思い出せない。陪審員は法的議論について理解できない。このような観察は豊富であり,何世代にもわたって学会の権威がこれらの観察を,投票者,議員,そして陪審員が無能であることを主張するために用いている。  この『民主制のディレンマ』において,アーサー・ルピアとマシュー・マカビンズは複雑な争点について,市民がどのようにして意思決定を行うかを説明している。彼らは経済学,政治学,そして認知科学からの知見を交えた上で,学習と選択についての理論と実験を発達させている。彼らはその分析道具を理性的選択(reasoned choice)のための必要条件を明らかにするために用いている。理性的選択とは,彼らが確かな(多分大きな)知識水準を持っていたなら行うと思われる選択である。彼らの研究成果は投票者,陪審員,議員の能力に関する議論を明快なものにするとともに,政治制度の設計が市民による効果的な統治の能力にどれほどの影響を与えるかを明らかにしている。

『マスメディアのリアリティ』はどうなった。