大森(2009)「政治と行政の区別に関する一考察」

大森貴弘(2009)
「政治と行政の区別に関する一考察
──ルーマン理論における政治システムの内部分化について」
早稲田法学会誌 59(2)
  • はじめに
  • I ルーマンのシステム分化図式における議会の位置づけの変遷
  • II ヤン・フーゼによる政治システムの捉え方およびその問題点
  • III 政治/行政そして抗議運動の位置づけ
  • IV 政党について
  • はじめに

課題設定

p.1。「政治」と「行政」の区別について検討することにより、こういう↓議論に貢献するための準備をしましょう:

最近の日本の憲法学では、アメリカの行政法学の影響の下に、執政権について論じる文献が多く登場している。アメリカでは、大統領の権限を中心に把握される執政権は、日本の文脈では、内閣および総理大臣を中心に把握され、通常の行政権と区別されて論じられている。

検討対象

Theorien des politischen Systems: David Easton und Niklas Luhmann. Eine Einfuehrung (Studienbuecher Politische Theorie und Ideengeschichte)

Theorien des politischen Systems: David Easton und Niklas Luhmann. Eine Einfuehrung (Studienbuecher Politische Theorie und Ideengeschichte)

http://books.google.co.jp/books?id=YNWmM7CTBTkC
  • Vorwort
  • 1 Einleitung: Theorien des politischen Systems als Orientierungspunkte der Politikwissenschaft
  • 2 David Easton
  • 3 Niklas Luhmann
  • 4 Systemtheorien des Politischen im Vergleich