ワークショップ:人文学・社会科学における質的研究と量的研究の連携の可能性 第一回研究会

はてなシノドスでもお馴染み(!)の 筒井淳也さん主催の研究会、日本社会学会大会の翌日です。
要事前申し込み。会場はそんなに広くないみたいなので、お申し込みはお早めにどうぞ。

下記PDFの要領で研究会を開催致します。参加希望の方は事前に告知文PDFにある連絡先までお願いします。会場がそれほど広くないので、万が一希望者多数の場合は参加制限することもございます。ご了承ください。

ワークショップ「人文学・社会科学における質的研究と量的研究の連携の可能性」第一回研究会

http://d.hatena.ne.jp/jtsutsui/20110827/1314439405
趣旨文

現在の社会学およびその周辺領域では、いわゆる質的研究と量的研究の連携がスムーズに進んでいるとは言えず、むしろ研究プロジェクトは「質と量」で別々に動いているケースが目立ちます。このような現状を鑑み、質的研究と量的研究の性質について、それぞれの研究実践がいかにして知識の妥当性を確保しているのかについて根本から議論するものです。
研究会では、討議の時間を多めにとって、「前提を置かない議論」ができるように工夫して行う予定です。

報告

(1)「計量分析手法はどのようになされているのか:回帰分析を中心に」筒井淳也

社会学その他の分野で利用されている統計学・計量分析の手法(主に回帰分析)について、その方法がいかなる意味において知識の妥当性を保証しようとしているのかについて、分析手法の簡単な解説をもとに報告をします。

(2)「科学的説明に関わる基本的な語彙についてのおさらい」酒井泰斗

社会(科)学方法論の基本的な出発点の一つは、「実験ができない場合、どのような次善の策が講じられるか」という問いにあったといってよいでしょう。ここではその手前にある「実験は何のために・どのように行われるのか」という問いについて──またそれと関連して、科学的推論・科学的説明・科学的理論などについて──科学哲学者たちの標準的な見解をおさらいしてみることで、本研究会の今後の議論に資することを目指したいと思います。



概念分析の社会学 ─ 社会的経験と人間の科学』著者グループからは、わたくしと前田泰樹さんを お呼びいただいております。で、ほかにも分担研究者の方がけっこうたくさんいらっしゃって、後になるほど報告のハードルが上がりそうな予感がしたので、先に立候補してみました。
なお、文中「科学哲学者たちの標準的な見解」というのは「科学哲学の教科書に書いてある見解」の婉曲表現です。予めご了承ください。



追記

筒井さんが「後日エントリ」をあげました。