Walter Truett Anderson
- 1983, The Upstart Spring: Esalen and the American Awakening.
- 2004, The Upstart Spring: Esalen and the Human Potential Movement: The First Twenty Years.
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第6章 1965年
- 102 「パウル・ティリッヒは、その生涯の最後の年になった1965年にエスリンで週末を過ごした。ティリッヒは、ビッグサーを貫いていた知的運動のなかで確固たる地位を占めていた。1930年代にフランクフルト大学教授時代には、マルチン・ブーバーやフリッツ・パールズの師であったクルト・ゴールドシュタインの友人であった。1933年にニューヨークに来てからはユニオン神学校の教授になり、ロロ・メイの師でありフレデリック・スピーゲルバーグの同僚であった。彼は統合に捧げられた場所・エスリンに相応しいこの世紀の偉大な統合者であった。基本的には神学者であるが、他の神学者が敬遠していた、実存主義、社会主義、精神分析などの領域をも探求した。プロテスタント神学の偉大な遺産と、20世紀の知的運動との橋渡しをした、偉大な存在感のある力強い老人であった。」