全36段落
- 01-10 機能と意味
- 11-12 知覚
- 13-16 宗教(と言語)との差異、現実の二重化
- 17 美醜
- 18- 問「芸術が存在するとき、現実はどのように現れてくるのか」
- 19-22 宗教との関係における芸術の自律性
「かくして、可能なものの領域における自由度がますます増大するとともに、見いだされうるはずの秩序ん対する距離も増大していく。われわれが論じているのはおそらく、そこにおいてなおも秩序の可能性を発見し実現しようとする試みにつちえなのである。」 - 23 芸術理論
問「芸術の機能が進化上の《アトラクター》として働くのは、どんな特殊な意味においてなのか」 - 24-26 日常的な世界構成と芸術との関係
- 27-28 目的
- 29 模倣からの逸脱
- 30 形式
- 31 逸脱
- 31 複雑性:多様性のコントロール
- 34
- 35
p.232
- 宗教が扱う問題は何よりもまず、意味の参照先を よく知られてはいないものにまで伸ばすこと、そして最終的には 規定されえないものにまで至ることである。
- 分出した学において問題となるのは研究であり、それはすなわち、いまだ知られざる真理ないし非真理を実現するということである。あるいは、真と非真のコードを用いて、またそれに関連する決定プログラム(理論・方法)を用いて、可能な言明の領域を構造化することであるといってもいい。そしてまたその際、目下のところはありそうにない、あるいは拒絶されているパースペクティヴを潜在化しておき、場合によっては通用しうる認識の貯蔵庫として用いることも重要になる。
- 経済が問題とするのは、未来にける十分な(原理的には無限定の)時間枠のために、あらかじめ備えを確保しておくことである。──作動は現在において、現実の所与という基礎のうえでしか生じ得ないにもかかわらず、である。
- 政治の場合、集合的に拘束力ある決定によって、他者が同意しなかった場合でも、あるいは同意を取り消しうる場合でも、その決定に確実に拘束されるということがポイントとなる。
- 最後に法のケース。そこで目指されているのは、違背が生じたとしても維持され続け、社会的指示を見込めるような、確固たる予期を作りだすことなのである。