涜書:尾高邦雄(1981)『産業社会学講義:日本的経営の革新』

朝食。
眠いです。
産業社会学は人間の社会学らしいです。社会学がほかの社会科学と違うのは、社会学が生の人間を扱うからだそうです。

そんなわけなのでフランスでは産業社会学ではなくて労働社会学と呼ばれるというのももっともなことだ(大意)そうです。

1981年刊行。いわゆるひとつの尾高社会学の集大成です。眠いです....。


  • 第一講 産業社会学の領域と方法
  • 第二講 日本的経営の社会的背景
  • 第三講 集団主義経営の将来
  • 第四講 高度産業化社会の特質と問題
  • 第五講 オートメーションと単調労働
  • 第六講 組織のなかの人間疎外

  • 第七講 労働者の経営参加
  • 第八講 職場の自主管理
  • 第九講 自主管理制度と組織改革
  • 第十講 職場士気とリーダーシップ
    • 一 モラールの重要性
    • 二 ホーソーン工場の実験
    • 三 モラールの測定
    • 四 モラールを高めるリーダーシップ
    • 五 リーダーシップの環境づくり
    • 六 リーダーシップの行動様式
    • むすび──指導と士気
  • 第十一講 労使協力の条件
  • 第十二講 労働者意識の構造

2021.12.30再訪。

  • 1969年東大退官後に上智でやった講義です。
  • 特に7-9は退官後の勉強の成果です。
  • 10は第二次大戦後に産業社会学研究に着手したときの最初のテーマです。
  • 11は日本労働協会「労働大学講座」の講義です。
  • 12は1952年以来やってきた実態調査の分析結果をまとめたものです。
  • ほかに「労働と余暇」の章を予定してたけど、長くなったのでこれは次の本に載せます。

[vii] この書で著者が企てているのは、結局において、現代の高度産業化社会が生みだしたもろもろの不幸や災害を除去するとともに、こんにちではすでに時代遅れとなりつつある、いわゆる日本的経営の伝統的な諸慣行を修正し改革していくためには、どのような戦略が必要であるかを示すことである。

第十講「職場士気とリーダーシップ」

五 リーダーシップの環境づくり
  • [398] 従業員のモラールを高めるための有効なリーダーシップの環境づくりは、つぎの四つの項目からなる:
    ①職務設計
    ②適正配置
    ③チームワーク
    ④自主管理制度
六 リーダーシップの行動様式
  • [414] 従業員のモラールを高める効果をもつリーダーシップの行動様式は、つぎの四項目からなっている:
    ①管理者教育
    ②育成と援助
    ③訓練と研修
    ④評価と承認