科学・技術と社会の会例会 189th:酒井泰斗「研究経営における学術出版」

@本郷。
科学・技術と社会の会例会にてお話させていただきました。前日になるまで話すことが決まらず 告知もあまりできませんでしたが、

そして、もっとも核となるトピックをアドリブで話す という事態に。

30名ほどのかたにご来場いただきました。なんとそのうち三分の一が出版関係者(^^ゞ
 私からの報告を45分ほどに抑えたのでディスカッションに2時間弱を確保できましたが、「質疑応答」というよりは、出版関係者のみなさんを始めとして様々な方にお話を伺うために使うことができ、私にとっても学ぶことの多い会となりました。
 自分の活動を振り返る機会を与えていただいた「科学・技術と社会の会」のみなさん、ご来場いただいたみなさん、貴重なお話を聞かせていただいたみなさんに改めて感謝いたします。


余裕があれば、後日、報告の概要を この頁にアップしようとは思っています(が、たぶん無い)。

科学・技術と社会の会例会 189th

  • 話題提供者: 酒井泰斗氏(会社員、ルーマン・フォーラム管理人)
  • テーマ: 「研究経営における学術出版:一つの事例報告」
  • 趣旨

 報告者はここ10数年ほど、一人の社会学愛好者・享受者として、いくつかの学術出版に携わるとともに、数多くの研究会の運営や学術イベントの企画立案と開催運営に関わってきた。集合的な社会的活動としての学術研究にとって、出版はそれを支える基本的なインフラであり、多くの研究実践はそれを中心とするかたちで組織される。さらに特に人文社会系の研究においては学術雑誌以外に書籍の出版が重要な位置にある。本報告では、著者がこの間に行ってきた活動を振り返りつつ、それらを行うさいに、

  • 研究活動と出版の関係をどのようにとらえた上で
  • どのような点に留意しつつ
  • 何を目指してきたか

を──特に『ワードマップエスノメソドロジー』(2007、現7刷)と『概念分析の社会学』(2009、現5刷)を中心にして──確認してみたい。
 報告者は、集合的な研究活動への部外者によるこうした介入的な関わりが可能だったのは、おそらくこの同じ時期に多くの部門で研究費が削減されるとともに学術出版がさらに厳しい局面を迎えたからだろうと想像している。私自身のささやかな経験が、厳しい環境にある研究あるいは出版に携わる方にとって多少なりとも何らかの参考になればと思う。

http://socinfo.g.hatena.ne.jp/contractio/20140625