これも電子化してあった。ベルクソン登場箇所は、76, 85-6, 244, 327 の四回。
再読したところ、田原せんせいはベルクソンにはほぼ関心が無い模様(もしかすると『歴史のなかの社会学ーデュルケームとデュルケミアン』(1983)の方には もうちょっとなんか書いてあったかも)。
第7章「世紀の転換期におけるフランス社会学と歴史学」がすごい。1990年の紀要論文で50ページある。ちなみに亡くなったのは1992年4月で、退官二年後、65歳だったとのこと。
その後の「アナール学派」の登場の呼び水となった シミアン&アルヴァックスと歴史学者たちとの論争 を扱ったものだが、前提作業として歴史学側の事情を数世代前まで遡ってまとめているため長くなっている。
科学的知の社会学―デュルケームからブルデューまで (ブルデューライブラリー)
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- 書評:橋本健二『教育社会学研究』第57集 1995年
http://www.asahi-net.or.jp/~fq3k-hsmt/trend701.htm
第7章 世紀の転換期におけるフランス社会学と歴史学
識者のご教示による
- 矢野 久・難波 ちづる(2015)「人文科学から社会科学への歴史学の転換:フランソワ・シミアンの歴史的方法批判をめぐって」三田学会雑誌 108(2), 455-472, 慶應義塾経済学会
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005771207