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借りもの:モートン・ドイチェ(1954→1957)「社会心理学における場の理論」

ゴードン・オルポート(?→1956)「社会心理学史」、高橋徹・本間康平訳、みすず書房社會心理學講座 1 モートン・ドイチェ(1954→1957)「社会心理学における場の理論」、富永健一・柏木繁男訳、みすず書房社會心理學講座 2 モートン・ドイッチ(1973→1995…

涜書:ラントグレーベ(1963→1980)『現象学の道―根源的経験の問題』

現象学の道―根源的経験の問題 (思想史ライブラリー)作者: L.ラントグレーベ,山崎庸佑出版社/メーカー: 木鐸社発売日: 1980/05/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る 第2章 現象学的問題としての世界 一 あらゆる経験の普遍的…

涜書:ワン編(1963→1995)『行動主義と現象学』

『信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム』講演準備:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20160516 目次:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20100717 行動主義と現象学―現代心理学の対立する基盤作者: 村山正治,T.W.ワン出版社/メーカー: 岩崎学術出版社発売…

涜書:ルーマン(1968)『信頼』/山岸(1998)『信頼の構造』

5月の研究会準備。 安心信頼技術研究会@阪大豊中 http://d.hatena.ne.jp/contractio/20160516 信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム作者: ニクラス・ルーマン,大庭健,正村俊之出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1990/12/10メディア: 単行本購入: 2人 クリ…

序言

日常的な言語使用における言葉を用い、伝統的な倫理的な考え方での概念を用いるように、という忠告が、そもそも社会学に対してなされるべきなのかどうか。これは真剣に考えるに値する問題である。そのようにして道徳的な概念を社会学の概念へと改装すること…

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2017年秋の朝日カルチャーセンター講義で本書を取り上げることになりました。 酒井泰斗プロデュース:ルーマン解読6「小宮友根さんと『信頼』を読む」 『信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム』 ISBN:4624020243 ISBN:3825221857 Niklas Luhmann, 1968/1973…

第1章「準拠問題:社会的な複雑性」

asin:4326651202 まとめ p. 09-11 我々は、こうした[フッサールの超越論的現象学、政治的支配に関するホッブスの議論、シュッツの類型化論、パーソンズの社会システム論、経済学的組織理論などといった]諸思想すべてを単一の定式にまとめうる。すなわち人…

第2章「存続と出来事 Bestände und Ereignisse」

asin:4326651202 段落ごとのトピック一覧 ルーマンが使わない時間カテゴリ [1] 流れ・運動、運動の尺度 [2] 構造と過程(社会学) [3] 「信頼についての理論は時間の理論を前提する。この時間論という前提は、非常に困難な暗黒の領域に達しているので、我々…

第3章「馴れ親しみと信頼」

asin:4326651202 第3章 最後の段落。訳37-38 馴れ親しみ 人格への信頼 人格システムへの信頼・社会システムへの信頼 という類型。 信頼という、我々の特殊な問題に関して言えば、右のような一般的な診断によって〔信頼の〕様式は、より大きな、自覚的に処理…

第4章「複雑性の縮減としての信頼」

信頼の規定と内的条件について。53 最後から二番目の段落。 この章の目的は、一章で予告した「信頼の準拠問題が複雑性の縮減である」という主張を、信頼の三つの内的契機に即してしめすことだった。 この章では併せて、ここで謂う「複雑性」が、他人が有する…

第6章「人格的な信頼」

asin:4326651202 [01] [02] [03] [04] [05] [06] 人格的信頼の学習:信頼形成を容易にする社会的条件について [07] Prinzip der kleinen Schritte について [08] 人格 人格的な信頼関係の生成のための、最初にして根本的な前提は、人間の行為が、そもそも人…

第7章「コミュニケーション・メディアとシステム信頼」

asin:4326651202 106 「ここで信頼の形成過程を構成しているあらゆる要素──[内的な三条件]──が関連しているように思われる。」 110-111 「システム信頼には[馴れ親しみとは違って]、あらゆる働きが 生み出され、あらゆる行為は 複雑性の縮減の明示的な過…

第12章「信頼と不信の合理性」

asin:432665120212章最終段落。175-176. 以上の考察の結果、我々は、最初の出発点に立ち返ることになる。その出発点とは、社会的な複雑性にはかならない。歴史的にも内容的にも、信頼はさまざまな形態をとる。 原始的な社会秩序と文明化された社会秩序では、…

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William W. Kaufmann, 1964, The McNamara Strategy. ISBN:B000O6FBM2 マクナマラの戦略理論 (1968年)作者: 桃井真,ウイリアム・カウフマン出版社/メーカー: ぺりかん社発売日: 1968メディア: ?この商品を含むブログを見る 原著者序文 日本語版への序文 第一…

第一章「変革への序曲」

ISBN:B000JA5OM0 ISBN:B000O6FBM2 安全保障の四つの機能 新しい戦争形態の誕生 見捨てられたNSC-68 安全保障基本政策遂に修正 新長官もあきれた予算争奪戦 アイクの遺産と核政策の破綻 在来兵力重視とマクナマラ登場

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Aaron B. Wildavsky, 1964, Politics of the Budgetary Process, Little Brown and Company, Inc. ISBN:0316940410 ISBN:B0006BLY58 ルーマン『信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム』第4章50頁(注15)で参照されているもの。 たいていの行政学、政治学の…

第1章 予算

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第2章 計算

asin:B000J9KP02冒頭からサイモンの参照とともに「複雑性」が登場するが、残念ながら、著者が「複雑性」をどのようなものであると考えているのか、一切解説がない。 複雑性 計算に対する補助手段 予算編成は経験的なものである 予算編成は単純化される 予算…

第3章 戦略

asin:B000J9KP02 ありふれた戦略と臨機の戦略 お得意 信用 議会委員会の聴聞会 成果 国家段階の政治における権力の分立に乗ずるよう仕組まれた戦術 偶発性と計算 実績の防衛──既存計画の削減に対する防戦 実績の増加──現行事業計画の漸進 実績の拡大・新規事…

第4章 改革

asin:B000J9KP02 予算の編成・管理に関する規範理論とは 予算改革における政治 典型的な改革 計画別予算対伝統的予算 国防省における計画別予算 能率 理解と改革 [197-198] しかし、予算過程に関する生き生きとした[規範的な]評価が、予算の編成・管理にお…

第5章 評価

asin:B000J9KP02 総括性 調整 無視 役割 部分的公益観と全体的公益観 戦術 最善の弁明 支持 欺瞞 功罪 結論 5-8 支持 冒頭 [234] お得意戦術と信頼戦術は、民主主義社会では、望ましいことであると同時に、避けられないことである。 お得意が参加者に与える…

追録

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