『批判理論と社会システム理論―ハーバーマス=ルーマン論争』()

「システム理論の諸根拠──ユルゲン・ハーバーマスに対する私の回答──」

III コミュニケーションメディアとしての真理
http://d.hatena.ne.jp/contractio/19710126
15段落目が「共生的メカニズム」。全文:

  • さらに第二の規制が付け加わる。真理メディアが布置限定的に分立されるに応じて、真理メディアはその機能関連の保証をある種の共生的メカニズムへの結合──すなわち知覚(他者の知覚の知覚をも含めて)──によって獲得する21
    • 最も高級の真理すら感覚的知覚以前の〈最も低級の〉手段のもとに服従させられる。どの理論も検証のテストにかけられるべきである。
    • 真理のコードの中にそれ故、実践領域での真理喪失を顧みずに、理論と経験の関連を保証すべき諸規則が加えられなければならない。
  • コミュニケーション・メディアの一般理論が はじめてこのようなコード・プログラムの進化上の驚くべき事態と社会のリスク性を明るみに出す。また同時にこの理論は、実践的問題と行為の基礎付けの〔真理コードへの〕再組み入れが不可避的に対抗的な結果となるはずであることを示している。調和の取れた調整方法は、もっぱらほかのメディアの〈しかるべき〉発展のうちに、たとえば権力の民主化のうちに見出される。