お買いもの:チャールズ・テイラー『今日の宗教の諸相』

総力特集:アンリ・ベルクソンhttps://contractio.hateblo.jp/archive/2020/04/10

1999年にテイラーがギフォードレクチャーでおこなった講演に基づくもの。
論評されているジェイムズ『宗教的経験の諸相 上 (岩波文庫 青 640-2)』も、ちょうどほぼ100年前の1901-1902年に同じ枠で講じられたものだとのこと。


今日の宗教の諸相

今日の宗教の諸相

  • 第1章 ジェイムズの『宗教的経験の諸相』
  • 第2章 「二度生まれ」
  • 第3章 今日の宗教
  • 第4章 ジェイムズは正しかったのか

引用

訳者あとがき
  • 旧-デュルケーム的世界:信仰を司る制度と政治的統合の原理が一致していた世界
  • 新-デュルケーム的世界:二つが分離したあとにも、なお社会建設の原理として神の意志を代替する道徳的秩序の思想が機能していた時代
  • ポスト-デュルケーム的世界:社会の統合の原理とはまったく分離した、個人の自己表現の次元でのみ超越的なものが求められる時代
第1章 ジェイムズの『宗教的経験の諸相』
  • [03] ジェイムズの宗教観:
    • 独創的で力強い宗教的経験をもつ人々が存在する
    • その経験が何らかの制度を通じて伝えられ、他の人たちにも受け継がれる。が、彼らはそれを二番煎じのやり方で生きる
    • 伝播するにつれて根源にあった独創的な経験の力と強度は失われ、退屈な習慣だけが残る
  • [15] 17世紀後半のボシュエとフェヌロンの論争。後者にとって前者は、危険であるだけでなく冒涜的にみえる。
    • 神に向けられた純粋な愛を敢えて熱望するか
    • 神への畏れに動かされるべきか

文献