Rchap02

吉沢『世界の儚さの社会学』/ルーマン『信頼』

通りすがりに──『フッサール哲学における発生の問題』は跨ぎ越して──こいつらを ちらっと確認。 信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム作者: ニクラス・ルーマン,大庭健,正村俊之出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1990/12/10メディア: 単行本購入: 2人 クリ…

ルーマン『社会の法』二章(法システムの閉鎖性と妥当シンボル)

仙台ルーマン読書会。 ニクラス・ルーマン『社会の法』(1993→2003) ISBN:458800767X / ISBN:4588007688 ニクラス・ルーマン『システム理論入門―ニクラス・ルーマン講義録〈1〉 (ニクラス・ルーマン講義録 1)』 第二章「法システムの作動上の閉鎖性」第8節…

ルーマン『社会の法』

ひさびさ。ルーマン読書会:http://groups.google.co.jp/group/Sendai_Luhmann 第二章「法システムの作動上の閉鎖性」第8節。 象徴的に一般化したコミュニケーション・メディアのメディア・シンボルとしての「法的妥当」について。社会の法〈1〉 (叢書・ウ…

涜書:ハロルド・バーマン『法と革命』

本日もひとさまから複写していただいた文献を読みますよm_(. _ .)_m ニクラス・ルーマン『社会の法〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)』第2章注(38)。 承前:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20080808 http://d.hatena.ne.jp/contractio/20080814 http://d.hat…

涜書:ハロルド・バーマン『法と革命』

本日もひとさまから複写していただいた文献を読みますよm_(. _ .)_m ニクラス・ルーマン『社会の法〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)』第2章注(38)。 承前:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20080808 http://d.hatena.ne.jp/contractio/20080814#p3 Law and R…

ニクラス・ルーマン「道徳のコード」

『社会の法〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)』第2章注70。 きょうも ひとさまに複写していただいた論文をありがたく読みますよm_(. _ .)_m Niklas Luhmann (1993) "The code of the Moral," Cardozo Law Review 14 (1993), p.995-1009http://www.cardozolawrev…

コミュニケーション-と-一般化したコード

〈体験/行為〉図式って、もとをたどればディルタイのもの*だと思うんだけど**、この点について論じた論文ってないのかな。 * 「生は、内側からは体験され/外からは行為としてみられる」(大意)とか。「生は 体験され/表現され/理解される」(大意)とか…

トップの交代 Fürungswechsel

読書会[→]向けエントリ。時間がないんで ポインタ提示のみでご勘弁を。 「トップの交代」というのは別に術語的に用いられているわけではないでしょうが──言葉の選択自体、半ばジョークでしょうし──、それはともかくとして。 「環境を顧慮した議論なのか、…

涜書:Harold Berman 『Law and Revolution』

『社会の法〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)』第2章注(38)。承前:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20080808Law and Revolution, I: The Formation of the Western Legal Tradition作者: Harold J. Berman出版社/メーカー: Harvard University Press発売日: …

「二元図式化」論はどこから生じるか。

こちらは、「ルーマン初期」から*存在した議論。 * 『信頼isbn:4326651202』(1968)にも『論争isbn:4833202042』(1971)にも『法社会学isbn:4000020706』(1972)にも登場する。「コミュニケーションの二元コード化」というトピックは、ここ↓──様相論的図式論──…

トリヴィアル・マシーン/非トリヴィアル・マシーン

『社会の法〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)』第2章第3節第7段落。 「トリヴィアル・マシーン」とは、入力と出力の関係[=変換、関数、写像]が決まっている機械のこと。 非トリヴィアル・マシーンは、決定履歴に依存し──合成的には決定可能だが──予測が不…

ハロルド・バーマン

東北大学でやってる ニクラス・ルーマン『社会の法』読書会 のMLに投稿したもの。 読書会についてはこちらを参照のこと:http://d.hatena.ne.jp/eculus/20080808『社会の法〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)』第2章: 11世紀から12世紀においてすでに、法文化総…

shifter:番外編(偽伝図のミード)

id:hidex7777:20040117#p6 / id:contractio:20031214#p1 まず、ヤコブソンから引用: 指標index的象徴、特に、人称代名詞は、フンボルトに基づく伝統においては、言語のもっとも基本的・原始的な層に属するものとされているが、そうではない。それはコードと…

shifter:番外編(偽伝図のミード)

メモ:id:hidex7777:20040117#p6/id:contractio:20031214#p1

結局

ここで→【id:contractio:20031215#p1】書いたハナシを考え直しつつ、ルーマン・フォーラム宛にメールを書い──たり文献を読んでいたり──していたら一日が終わった。 結論は? ──「機能分化」とか「バイナリーコード」とか気軽に語るのやめませんかみなさん、…

閉鎖性・システム-リファレンス・レリヴァンス

仕事しつつ考えつつ書きつつ仕事しつつ考えつつ書きつつ(以下同様)〜〜(完徹)〜〜(中略)〜〜してたらかなりわけわかんなくなってきました──仕事も終わりませんでちた(ノ_・、) ──ので、この項は、後日丸ごと書き換えて再掲しまつ。 >>> [20031221] 結…

shifter:その4

●ルーマン側の事情: 「妥当性」概念は、「法の実定性」の概念規定と関わる 「shifter」概念は、次の【2】と関わる; 【比較可能性1】〈反省/シンボル〉〜〈観察/作動〉[p.102] =〈自己記述〜自己観察(二次の観察)/作動の接続〉 【比較可能性2】〈シ…

お買いもの

てことで、古書店に注文: エミール・バンヴェニスト『一般言語学の諸問題』、みすず、1983/01、6000円 ASIN:4622019795 図書館にいけば必ずある本ではあるが。4800円という値段をみてつい買ってしまう罠。くそっ。

shifter:その3

●ヤーコブソン側の事情: ヤーコブソン(1973)「転換子と動詞範疇とロシア語動詞」 ASIN:4622019701 ヤーコブソン先生がここでそもそもやろうとしたことはといえば[邦訳p.157]: 参加者が含まれる 参加者が含まれない designator connector designator conn…

shifter (その2)

ひきつづき「妥当性というシンボル」についての第2章注131。 google:shifter+文脈でヒットしたのが下記文献: 東郷雄二「定名詞句の「現場指示的用法」について」 in 「京都大学総合人間学部紀要」第9号 [site][file] ありがたく参照=引用させていただくと…

shifter

chap.2:n.131 誰か 転換子shifter と 指標詞indexical の違いを教えてくれないか。 参照されているドイツ語訳 Roman Jakobson, Verschieber, Verbkategorien und das russische Verb, in Form und Sinn:Sprachwissenschaftliche Betrachtungen, München 1974…