2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

涜書:カッシーラー『実体概念と関数概念』

読書会があると聞いて。http://www.acrographia.net/workshop/ 前回の読書会はマクダウェルでした:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20120516自分で推薦しておいてナンですが、これは死ぬかもわからんね。原著刊行は1910年、カッシーラー 36歳。マールブル…

借りもの:コプチェク『私の欲望を読みなさい』

ハッキング「making up people」に対する批判的コメントがあると聞いて。 下記の論文経由: 岡本 裕介(2002)「人々を作り上げることと縫合――社会的プロセスとしての統計学」『人間文化研究』第8号、京都学園大学人間文化学会 - CiNii 論文 岡本裕介(2007…

涜書:アリエリー『ずる』/多和田『容疑者の夜行列車』

図書館から借りてきた本にこれが混ざっていたのだが、なぜ借りたのかわからない。 『容疑者の夜行列車』のほうはクィア理論入門公開講座で取り上げられていたもの。 ずる―嘘とごまかしの行動経済学作者: ダンアリエリー,Dan Ariely,櫻井祐子出版社/メーカー:…

涜書:ルーマン『社会の政治』

ようやくにして翻訳刊行の気運。 Die Politik der Gesellschaft作者: Niklas Luhmann,Andre Kieserling出版社/メーカー: Suhrkamp Verlag AG発売日: 2008/09/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 第01章 社…

いただきもの:市野川&宇城編『社会的なもののために』

どうもありがとうございました。 献本者に「羊」と署名がありました。誰やねん。社会的なもののために作者: 市野川容孝,宇城輝人,山森亮,宇野重規,小田川大典,川越修,斎藤光,酒井隆史,中野耕太郎,前川真行,道場親信出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2…

今月の50冊

アサッテの人 諏訪 哲史 202 ISBN:4062142147 カントの読み方 (ちくま新書) 中島 義道 202 ISBN:4480064273 セクシュアリティの歴史社会学 赤川 学 496 ISBN:4326601264 はじめての編集 [単行本] 菅付雅信 256 ISBN:4903951480 ビジネス倫理の論じ方 296…

お買いもの:ウィーナー『サイバネティックス』/高岡詠子『シャノンの情報理論入門』

いまさらながらに岩波文庫のを見たら、あとがきで大澤先生が大暴れしておられたので おじさんらしく眉を顰めました。 ウィーナー サイバネティックス――動物と機械における制御と通信 (岩波文庫)作者: ノーバート・ウィーナー,池原止戈夫,彌永昌吉,室賀三郎,…

いただきもの:中村編『ポスト3.11の科学と政治』

編者さんから。どうもありがとうございます。ポスト3・11の科学と政治作者: 中村征樹出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2013/01/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 23回この商品を含むブログ (7件) を見る http://www.nakanishiy…

ルーマン(1975)「システム理論・進化理論・コミュニケーション理論」

本日の通勤読書。 Soziologische Aufklaerung II. Aufsaetze zur Theorie der Gesellschaft作者: Niklas Luhmann出版社/メーカー: Westdt. Vlg., Wiesbd.発売日: 1999/10メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る asin:3531166379 Luhmann…

本日の提題

【問い1】 「市民社会は存在するか(否か)」 「資本主義社会は存在するか(否か)」 のような問いを、ふつう人は立てない。というか、そもそもふつう「市民社会」や「資本主義社会」に対して「存在する/しない」などという述語を使わない。 あるとすれば…

村中(1996)『ルーマン理論の可能性』

この本で20年前。このころはまだ「可能性」って言ってればよかった。 いまはもう...。 ルーマン理論の可能性作者: 村中知子出版社/メーカー: 恒星社厚生閣発売日: 1996/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る 序 第一…

長岡(2006)『ルーマン/社会の理論の革命』

2006年の刊行。 712頁。測ってみたら967グラムありました。 http://www.keisoshobo.co.jp/book/b26184.html ルーマン/社会の理論の革命作者: 長岡克行出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2006/09/29メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブ…

お買いもの:Milchman & Rosenberg『フーコーとハイデガー』

識者のご教示による。 なんで『ハイデガーとフーコー』じゃないんでしょうか。 http://books.google.co.jp/books?id=iqrO33SeJ_0C Foucault and Heidegger: Critical Encounters (Contradictions)作者: Alan Milchman,Alan Rosenberg出版社/メーカー: Univ o…

2013年にやりたいこと

睡眠。

慎改康之(2005)「フーコーと哲学」ほか

用あって慎改康之さんの論考を固めて再訪。 http://www.meijigakuin.ac.jp/~french/shinkai/02-recherches.html 慎改康之(2009)「『生政治の誕生』もしくは市民社会の系譜学」in 『現代思想』第37巻7号、192頁-205頁 慎改康之(2008)「フーコーからメルロ…

涜書:ハイデガー『技術への問い』/加藤編『ハイデガーの技術論』

連続講義があると聞いて。チラ見。 轟孝夫「ハイデガーの技術論を解明する」(全3回) http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ver/ja10082985v.htm 第一回: 1月17日(木) 18:30−20:30 ハイデガーの技術論の萌芽(1928-1937年)ハイデガーの技術論の生成を検討する…

涜書:ハイデガー『芸術作品の根源』

レクチャー最終回に備えまして。 関口浩 講演と解説:ハイデッガー「芸術作品の根源」を読む http://socinfo.g.hatena.ne.jp/contractio/20120906 芸術作品の根源 (平凡社モダン・クラシックス)作者: マルティンハイデッガー,Martin Heidegger,関口浩出版社/…

フーコー(1974)「真理と裁判形態」

URN氏の教唆による。1974年の講演と討議。 長い。これ長いぞ。 斜め読みしかできず。あとで時間とってよみます。 フーコー「真理と裁判形態」 I II III IV V ミシェル・フーコー思考集成〈5〉権力・処罰―1974‐1975作者: ミシェルフーコー,小林康夫,松浦寿輝,…

神崎(2006)『フーコー』

小著再訪。 フーコー―他のように考え、そして生きるために (シリーズ・哲学のエッセンス)作者: 神崎繁出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2006/03メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (23件) を見る はじめに I タブローとしての世界…

佐々木『夜戦と永遠』

2008年の著作。 第三部だけ読んだ。 文体の臭みがエグすぎてどうしようもないが、そこは我慢して読む価値あり。著作や講義録を丹念に追って解説してくれる便利な本である。 それにしても、「法をプロトタイプにして社会を捉えるな」という方針のレベルでは …

中山『思想の考古学』

ハッキング祭りは続く。 2010年の著作。 フーコー思想の考古学作者: 中山元出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2010/04/09メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る 第一章 フーコーの初期──『精神疾患とパーソナリティ』 第二章 狂気…

おかいもの:東北大学教授 川島隆太監修『たのしい めいろ』

たのしいめいろ―少しずつ思い通りに線が引けるようになったお子さまに (はじめてのえんぴつちょう3・4・5歳)作者: 川島隆太出版社/メーカー: 成美堂出版発売日: 2011/10/01メディア: 大型本この商品を含むブログを見る 親子で向き合う時間こそが、お子さんの…

手塚博(2011)『ミシェル・フーコー:批判的実証主義と主体性の哲学』

asin:4798900907 序論 断絶 一貫性 批判という方法 本書の構成 第1章 人間学の問題圏 1 古典主義時代のエピステーメー 方法 古典主義時代の淵源:デカルトの『規則論』 順序-秩序と比較 論理学と心理学1 分析と観念の論理的秩序 論理学と心理学2 反省と記号…

フーコー『知の考古学』第4章「考古学的記述」

メモ:http://d.hatena.ne.jp/contractio/19691227 知の考古学 (河出文庫)作者: ミシェル・フーコー,慎改康之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/09/05メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 19回この商品を含むブログ (37件) を見る 緒言 I 序論 II 言…

フーコー『知の考古学』第3章「言表とアルシーヴ」

メモ:http://d.hatena.ne.jp/contractio/19691228 知の考古学 (河出文庫)作者: ミシェル・フーコー,慎改康之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/09/05メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 19回この商品を含むブログ (37件) を見る 緒言 I 序論 II 言…

フーコー『知の考古学』第2章「言説の規則性」

メモ:http://d.hatena.ne.jp/contractio/19691229 知の考古学 (河出文庫)作者: ミシェル・フーコー,慎改康之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/09/05メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 19回この商品を含むブログ (37件) を見る 緒言 I 序論 II 言…

フーコー『知の考古学』第2章「言説の規則性」

フーコー新訳と年越し。 メモ:http://d.hatena.ne.jp/contractio/19691229 知の考古学 (河出文庫)作者: ミシェル・フーコー,慎改康之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/09/05メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 19回この商品を含むブログ (37件) …